ギリシア神話に登場する魔物。アステリオスというのが本名。 牛の頭部に屈強な人間の体を持つ怪物の姿で描かれる。 クレタ島の王妃パシパエが神の供物である雄牛に恋した事により、神の怒りを買ってしまった。 そのせいで呪いを受けた王妃から生まれた子がミノタウロスである。 一応王の「義理の子」とされ殺される事は無かったが、ラビュリントスという地下迷宮に幽閉されてしまった。 そして成長するにつれどんどん凶暴化し、迷宮に入れられた生贄を喰らう魔物と化してしまう。 しかし、結局それを見かねた英雄テセウスによって退治されてしまった。 因みに、ラビュリントスという迷宮の名は、斧を示す「ラビュリス」という言葉から取られているらしい。 そのためか、この魔物は斧を持った姿で描かれる事が多い。 RPGなどでもおなじみで、大型なためか強敵や中ボス級として出ることが多い。 (文・z o n d a) |