ギリシア神話に登場する蠍の魔物。 自惚れた猟師オリオンに、神が天罰を下すために送った刺客である。 「自分より強い者はない」と豪語するオリオンをあざ笑うため、見た目が小さく弱々しい蠍が選ばれたらしい。 結局オリオンはこの蠍に刺され、その猛毒によって命を落としてしまった。 この功績によりスコルピオは星にされ、黄道十二宮の天蝎宮として星空に鎮座している。 オリオンもまた星にされたが、この蠍が天に姿を現すと逃げるように沈んで行くと言われる。 知名度が低いため、創作物に登場する事は少ない。 (文・z o n d a) |