聖書に登場する大悪魔。呼び名は文献などによりベルゼバブ、ベルゼビュートなどと差異がある。 「蝿の王」の二つ名を持ち、主に巨大な蝿の悪魔の姿で描かれる。 キリスト教に登場する天使や大悪魔の多くが元は異教の神であったのだが、 キリスト教が他の神の存在を認めないため「天使」「悪魔」という形で取り込まれる事となっている。 この悪魔も元はカナンの神であったのだが、「神」に背いた堕天使という事にされてしまった。 地獄においては多大な権限を持つと言われ、所謂魔王の一柱とされる。 また、ベルゼブブ自身の魔力も強大であり、特に神託・予言が得意らしい。 こういった悪魔の多くは特定の手順を踏めば力を借りる事ができるといわれるが、 必ずしも思い通りに働いてくれるとは限らず、しかも安くない見返りを要求されるので危険である。 知名度が高く、様々な創作物で主に敵役として重要なポジションを担っている事が多い。 (文・z o n d a) |