イラスト z o n d a



『アラクネ』

ギリシア神話に登場する女。アルケニーと呼ばれることもあるが、これは正しくないらしい。
機織りの名人で、その手腕は神をも凌ぐほどだったと言われる。
しかしそのせいで彼女は驕り高ぶり、神々を見下し始めた。
それを見た女神アテナは彼女を諌めようとしたが、それでも考えを改めず、結局アテナと機織り勝負をする事となってしまった。
そして、勝負の際にアラクネは神を愚弄する作品を作り、勝負には勝ったもののアテナを激怒させてしまう。
その様子に恐怖と恥を覚えた彼女は、自ら首を縊って死んでしまった。
しかしアテナはなおも彼女を呪い、蜘蛛として転生させ未来永劫機を織らせた。
蜘蛛が自分の糸で巣を作り、そしてぶら下がる姿はかつてのアラクネの名残だと言われる。
ゲームにも半身が蜘蛛になった女の姿でたまに登場する。

(文・z o n d a)


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