ハナは尊敬し、心許せるミミリンに愚痴りに愚痴った。
父が子供扱いすること、
母が子供扱いすること、
兄が子供扱いすること、
母が子供扱いすること、
兄世代がどんどん自立して大人になっていく中、
自分がいつまでも子供扱いされるのに腹が立っていた。
ミミリンにはなんとなく想像がついていた。
それは自分も通った道だから。
ハナが今特に気に入らないのは母。
ハナがここ1年グレ始め、家で暴れたりするようになるのに
合わせて母も家にいる時間が少なくなった。
馬鹿な兄貴と親父は気付かないし。
母はハナが暴れても全然怒らない。またいつもの
「しょうがないわね」の一言ですまされる。
母は自分のことなんてどうでも良いと思ってるのだろう
そうミミリンに話した。
ハナ「だからママはあたしのこと、愛してないと思うの」
ミミリン「ハナちゃんの気持ちもわかるわ。
私もそうだったから。
でもね、近すぎて気付かない愛だってあるのよ。」
ハナ「…何それ、わっかんない。
ねえミミリンさん、お腹空かない?
ご飯食べにいこうよ。」
ミミリン「いいわね。丁度野菜スティックが
食べたかった。
あ、ちょっと待ってくれる?」
その時、ミミリンの携帯が鳴った。着信はラムリンからだ。
ラムリン『いまハナちゃんがそっちにいるでしょ?
衛星で庭のバイクを発見したわ。
シマ次郎のお母様に頼まれて、お願いが
あるんだけど、聞いてくれるかしら?』
ミミリン「ええ、いいわ。あなたには借りがあるしね。」
少し話して電話を切った後、
ミミリン「じゃあハナちゃん、ご飯食べに行こっか」
2人はある場所に出かけて行くのだった。
シマ次郎はこの時、ハナちゃんを捜して森で迷子に
なっていた。密林の王には森がよく似合う。
コメント
なんだかこの後、感動を狙う仕掛けを用意してそうだなんて
先読みできた人がいたなら、その人は予言者になったほうが良い。
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