おとなチャレンジ・season3 第9話(終)




絵&文:ムキ村さん


銃で撃たれたはずのミミリンは意識を取り戻した。
確かに撃たれたはずなのに。ミミリンはハッとした。
そう、なんと、撃たれたところのポケットには以前
シマ次郎からもらった硬いケースでプレゼント包装された
ドーナツが。乾燥してすっかりカピカピになっている。
このおかげで銃弾を貫通しなかった。ミミリンは感謝感激。

ミミリン「シマ次郎が守ってくれたのね…」

車にぶち当たったシマ次郎はすでに意識を取り戻しており
必死で何かを探している。

シマ次郎「ミミリン!お前も探すのを手伝ってくれ」

妙に苛立っている。シマ次郎は大きく腹の虫を鳴らした。

腹が減ってることを察したミミリンは、少し歩いた先に
コンビニを見つけ

ミミリン「あそこにコンビニがあるわ。
     なにか欲しいものは?」

シマ次郎はもう空腹の境地。

シマ次郎「ミミリン、君が欲しい」

ミミリンには衝撃的な一言だった。
シマ次郎はミミリンの頬に手を当て、その顔を引き寄せた。

ミミリン「シ…シマ次郎…」

高鳴る鼓動。ドキ!ドキ!ドキンコ!
瞳を閉じるミミリン。…しかしそのとき。

トリッピィ「ど…!どひーー!!」

驚いたシマ次郎とミミリン。二人は飛びのいてシマ次郎は
ずっこけた。トリッピィと知り、慌てながら怒るミミリン。

ミミリン「もおー!なんなのよトリッピィ!!」

トリッピィはTOMYのことをラムリンに任せ、
シマ次郎たちの様子を見に来たのだ。

トリッピィ「いや!ごめんよ!助けに来たつもり
      だったんだけど…」

ミミリン「もう!なんて空気読めない男なの!?
     許さないんだから!(プンスカ プンスカ)」

そしてずっこけたシマ次郎がつまずいたものは、
追いかけていた肉だった。

シマ次郎「お、見つけた。ラッキー♪ バクバク」

この日もチャレソジ島は愛いっぱいだった。

コメント
シーズン3終わりました。
最高でしたね。銃で撃たれてプレゼントに当たる、
いいところを邪魔される。
すごい展開だったとしか言いようがなかったですね。




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