おとなチャレンジ・season1 第4話




絵&文:ムキ村さん


日も傾き、みんなは家へ帰る。
ご機嫌なミミリン、不機嫌だが、口が出せないドット達

トリッピィはシマ次郎の、買い食いに付き合わされた。

シマ次郎は土手で腰を休め、ホットドックの封を開けながら、トリッピィに問いかける。

シマ次郎
「どうだ?仕事はうまくいってんのか?」

トリッピィ
「全然…いい大学出て、大手に就職しても、学校の成績なんて全然役に立たなかったよ。
人間関係がうまくいってなくて、仕事も思うように片付けられなくてさ。
上司には怒鳴られてばかりで、もういやになるよ。
まだ1ヶ月しか勤めてないけど、さっさとやめて、好きにしたいよって気分。」

シマ次郎
「馬鹿野郎!甘えるんじゃねえ!」

シマ次郎の意外な言葉に、トリッピィは驚いた。

「世の中、いやなこと全部無視して好きなことばかりできるわけねーだろ!」

トリッピィの心に、チャレソジ島を統治する密林の王の言葉が響いた。

トリッピィ
「シマ次郎…おまえ、でっかくなったな…」

シマ次郎
「へっ…褒めたって何も出やしないぜ、トリ公」

あまりパンが好きじゃないシマ次郎は、さっき買ったホットドックのパンを捨て、
中のソーセージだけをたいらげた。




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